DV被害を受けた女性と子どもたちへの支援④
DV被害者の方を対象にした就労支援講座で、まず最初にすること。
それは、次の「3つの約束」についての説明です。
1.言いたくない事は言わなくて良い
講座の中で、自己紹介したり、これまでしてきた仕事や、これから就きたい仕事の事を話してもらう事があります。私から質問することもあるし、グループディスカッションの中で、お互いに意見を言いあうこともあります。そうした時、「そのことを話すと辛くなる」とか、「今日は参加するだけで精いっぱい、とても話ができる状態ではない」という事もあるでしょう。そんな時には、「パス!」と言ってOKです。パスは、何回まで、という制限なしですから、何度でもパスして良いのです。言いたくない事は言わない、というルールです。
2.聞きたくない事は聞かなくて良い
他の参加者が語り出した事が、自分にとって「聞くとつらくなる」場合もあります。フラッシュバックしたり、泣きたくなったり、苦しくなったり。そういう時には、無理に座っていなくてOK。トイレに行ってもいいし、部屋を出て休んでも良いし、飲み物を買いに行っても良いのです。具合が悪くなった時には、スタッフに一声かけて下さいね。スペースがあれば、ヨコになってもらってもかまいません。
3.ここで聞いたことは誰にも言わない
安全、安心に講座を受けるために、参加者ひとりひとりが語った個人的な事は、部屋を一歩出たら、誰にも言わない約束です。
講座を受講する、しかも「就労支援」などというカタイ名前のついた講座に参加するとなると、申し込むだけでも勇気が必要だったりします。でも、最初にこの約束について説明すると、皆さん、一様にホッとした表情に変わります。この約束の元でなら、安心して自分の事を語れる。。。そんな雰囲気が生まれます。
多くの方が具体的に自分がおかれている状況について話して下さるようになり、こちらも、それに即して役立つ情報提供をさせて頂くことができます。
安全に、安心して参加できること。これがとても大切な講座の条件です。
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